ときには厳しく指導する

後輩ができると、先輩看護師として教育しなければならない。
しかし、初めて指導する際は、何をして良いか分からず困るものだ。
なるべく波風を立てないように優しく指導する人もいるが、それは正しいとも間違いとも言える。
社内では人間関係が大切になってくるので、必要以上に波風を立てるのは有益ではない。
良好な関係を築くことができれば円滑にコミュニケーションできるので、お互いに気持ち良く仕事ができる。

しかし、あまりにも優しく接し過ぎると、先輩としての威厳が損なわれてしまったり、後輩がつけあがってしまう可能性もある。
何かにつけて怒鳴るような態度は不適切であるが、駄目な部分はしっかりと叱る姿勢が大切である。

その際、相手を侮辱する言葉を使ったり暴力を振るったりすると、パワーハラスメントとして法的な問題に発展するので注意が必要だ。
一昔前であれば暴力の一つや二つは全く問題にはならなかったが、今は大問題になってしまう。
自分が厳しくされながら成長してきたからと言って、同じ価値観を強要するのは間違っている。
特に、古い考えを一方的に押し付けられると、嫌気が差してしまうので避けるべきだろう。

もし後輩がケアレスミスなどを連発して厳しい言葉をかけるのであれば、正論を言わなければならない。
感情に任せた理不尽な叱責では、納得するどころか不信感が募る一方である。
一度先輩に不信感を抱いてしまうと、その後言うことを聞かなくなったり、人間関係が崩壊するかもしれないため注意が必要だ。

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